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メタプログラム

2.Matching / Mismatching(類似 / 相違)

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2.Matching / Mismatching(類似 / 相違)

マッチング・ミスマッチングは、物事や相手との「共通点」「類似性」を探すことを好むか、「相違点」「差異」を探すことを好むかという思考傾向です。マッチング・ミスマッチングそれぞれの傾向を持つ方の特徴は次の通りです。

・マッチングタイプ
新しい情報や状況に触れた時、既存の知識や経験との「共通点」や「類似点」を探そうとします。心理的な特徴としては、
・一貫性や調和を重んじる傾向があるので、一貫していること、調和している状態が好き
・既知のパターンやルールに「適合(マッチ)」しているかを探る傾向があり、比較的現状維持を好む
・これまでに慣れ親しんだ状態や環境に安心感を覚える
といった点があげられ、次のような言葉をよく使う傾向があります。

よく使う言葉
「同様に」「同じように」「前回通り」
「いつも通り」「一貫して」
「どこが同じ?」「共通点は?」
「似ている」「わかる」「同じだね」

・ミスマッチングタイプ
新しい情報や状況に触れた時、既存の知識や経験との「相違点」「違い」「例外」を探そうとします。次のような言葉をよく使う傾向があります。心理的な特徴としては、
・新しさや特殊性、独自性、進歩、変化を好む
・既知のパターンやルールに対して、すぐに「しかし」「なぜ」と疑問や反論を見つけようとする
・なかなか現状に満足しない傾向があり、できるだけ「もっと良い方法」を探し求めようとする
といった点があげられ、次のような言葉をよく使う傾向があります。

よく使う言葉
「異なる」「例外」「しかし」
「新しい」「変革」
「どこが違う?」「何が変わった?」「問題はどこ?」
「違う」「変わったね」

Matching / Mismatching を活用するポイント

・強みを活かす
マッチングタイプの方は、調和を好む傾向があるため、調整や人をまとめるようなことが得意です。しかしながら、安定志向があるため、変動が激しい環境が苦手であったり、問題の精査があまり得意でないといった点があります。

ミスマッチングタイプの方は、その反対ですね。日々の変化や新奇性に強い、問題解決に強いという特徴がある反面、安定した状況にすぐに飽きてしまう、人とぶつかりやすい傾向がある、といった点があります。

このタイプを状況に応じて柔軟に使い分ける器用さがあればとても素敵ですし、それが望ましいと言えるかもしれません。しかし、このタイプはある程度性格とも紐づくため、どちらかのタイプに固定している方も多いと思います。大切なのはできるだけ強みを活かすことにフォーカスし、弱い部分は他者の力を借りて相互補完を図ることです。

・コミュニケーションを改善する
マッチングタイプの方とミスマッチングタイプの方で議論すると、次のようなズレが生じることがあります。

例.
マッチングタイプ:
「この企画、概ね順調だよね。いい感じ!」

ミスマッチングタイプ:
「うーん、僕にはそう思えないけどな。少なく見積もっても3つ問題を抱えてると思うんだけど。」

マッチングタイプ:
「・・・」

あくまで思考傾向の違いでお互いの主張を行っているだけですが、マッチングタイプの方は「ああ、否定されちゃった」と残念な気持ちになりがちです。もし、マッチングタイプの方がメタプログラムを学んでいると次のように切り返せるかもしれません。

例.
マッチングタイプ:
「この企画、概ね順調だよね。いい感じ!」

ミスマッチングタイプ:
「うーん、僕にはそう思えないけどな。少なく見積もっても3つ問題を抱えてると思うんだけど。」

マッチングタイプ:
(ああ、そうだった。A君はミスマッチングタイプなんだった。間を探っていこう。)
「お互いタイプ違うと見え方もずいぶん違うよね。参考までに3つの問題について聴いてもいい?」

ミスマッチングタイプ:
「うん。まず一つ目は・・・」

また、この例でもある通り、自分が否定されたのではなく「タイプが違うから視野が大きく違うだけ」と捉えられるようにもなります。

・寄り添いに活用する
相手の気持ちに寄り添うには、相手のタイプを理解することがとても大切です。
マッチングタイプは、一貫性や調和、安定を望む傾向があります。カウンセリングなどにおいては、お話を遮らず、できる限り丁寧に共感的な傾聴を続けること。さらに頑張りをねぎらうことが大切となります。
ミスマッチングタイプは、変化や新奇性、違いを望む傾向があります。カウンセリングなどにおいては、どちらかと言えば対話の比率を高め、カウンセラーも自身の視点で考えを時々述べていく、意見交換をしていくことが大事です。

まとめ

上記はあくまで一般例であって、マッチングタイプ、ミスマッチングタイプそれぞれの中にも様々な人がいます。ただ、もしあなたが相談を受けることが多いのであれば、相手のタイプによって寄り添いを使い分けられるようになると、相談してくる人はよりあなたへの信頼感を増すかもしれません。

この記事の筆者

秋吉 藤吾

秋吉 藤吾

秋吉藤吾カウンセリングオフィス 代表。交流分析と認知療法をベースに、一人ひとりの心の声に丁寧に耳を傾けることを大切にしています。