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4. Agree / Disagree(同意 / 不同意)

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4. Agree / Disagree(同意 / 不同意)

Agree / Disagree は、人の意見や新しい情報に触れた時に、まず「同意できる点」「共通している点」を探すことを好むか、「同意できない点」「違いや問題点」を探すことを好むかという思考傾向です。

2. Matching / Mismatching と似ていますが、が、2. Matching / Mismatchingは、物事全般に対して「共通点を見るか、相違点を見るか」という傾向であるのに対して、4.Agree / Disagree は、特に人の意見や会話、議論の中で「同じであることを探すことを好むか」「違いや問題点を探すことを好むか」、その傾向がどのように表れるかに注目したものと言えます。Agree / Disagree それぞれの傾向を持つ方の特徴は次の通りです。

・Agreeタイプ

Agreeタイプは、人の意見や新しい情報に触れた時、まず「その通りだな」「わかるな」「ここは同じだな」と、同意できる点や共通点を探そうとします。心理的な特徴としては、

・人との調和や合意を大切にする傾向がある
・相手の意見をまず肯定的に受け取ろうとする
・対立や衝突をできるだけ避け、円滑な関係を保とうとする
・チームワークや協力関係を作ることが得意
・一方で、問題点やリスクに気づきにくくなることがある

といった点があげられます。

よく使う言葉
「そうですね」「確かに」「私もそう思います」
「わかります」「その通りですね」「同じ意見です」
「共通しているのは」「おっしゃる通りです。その上で」

・Disagreeタイプ

Disagreeタイプは、人の意見や新しい情報に触れた時、まず「本当にそうだろうか」「ここは違うのではないか」「例外があるのではないか」と、違いや矛盾、問題点を探そうとします。心理的な特徴としては、

・相違点や例外、矛盾に敏感である
・批判的に考える力が強く、問題点や改善点を見つけることが得意
・現状をそのまま受け入れるよりも、より良い方法を探そうとする
・リスク管理や質の向上に強い
・相手から「否定された」「反対ばかりされる」と受け取られやすい

といった点があげられます。

よく使う言葉
「でも」「しかし」「一方で」
「それは違うのでは」「本当にそうでしょうか」
「問題はどこか」「例外があります」「別の見方をすると」

Agree / Disagree を活用するポイント

・強みを活かす

Agreeタイプの方は、相手の意見を受け止め、安心感を作ることが得意です。人間関係を円滑にしたり、チームの雰囲気を整えたり、合意形成を進めたりする場面で力を発揮しやすいでしょう。しかしながら、相手に合わせすぎて自分の意見を飲み込んでしまったり、違和感や問題点に気づいても言い出しにくかったりすることがあります。そのため、Agreeタイプの方は「同意できる点」と「自分が少し気になる点」を分けて考えることが大切です。

Disagreeタイプの方は、物事の問題点や改善点を見つけることが得意です。会議でのレビュー、企画の精査、リスク管理、専門的な分析などでは非常に重要な役割を果たします。

一方で、言い方によっては相手を否定しているように見えやすく、関係がぎくしゃくしてしまうことがあります。そのため、Disagreeタイプの方は、反論や指摘の前に一度「同意できる部分」や「良いと思う部分」を言葉にすることが大切です。

どちらが良い・悪いというものではありません。Agreeタイプは安心感や協力関係を作る力があり、Disagreeタイプは改善や精度を高める力があります。大切なのは、自分の傾向を知った上で、場面に応じて使い分けたり、お互いに相手のタイプを尊重しあう事です。

・コミュニケーションを改善する

Agreeタイプの方とDisagreeタイプの方で話し合いをすると、次のようなズレが生じることがあります。

例.
Agreeタイプ:
「この企画、かなり良い感じにまとまってきましたね。」
Disagreeタイプ:
「いや、まだそうは言えないと思います。むしろ大きな問題が3つあります。」
Agreeタイプ:
「・・・」

Disagreeタイプは、企画を良くするために問題点を伝えているだけかもしれません。しかし、Agreeタイプの方は「自分の意見を否定された」「せっかく前向きに話したのに反対された」と感じやすくなります。

もし、Agreeタイプの方がメタプログラムを学んでいると、次のように受け止め方を変えられるかもしれません。

例.
Agreeタイプ:
「この企画、かなり良い感じにまとまってきましたね。」
Disagreeタイプ:
「いや、まだそうは言えないと思います。むしろ大きな問題が3つあります。」
Agreeタイプ:
(ああ、この人は Disagreeタイプなんだった。一旦受け止めよう。)
「なるほど。改善点を見つけてくれているんですね。参考までに、その3つの問題を教えてもらえますか?」
Disagreeタイプ:
「はい。まず一つ目は・・・」

このように、相手の反応を「性格が悪い」「否定的な人だ」と捉えるのではなく、「情報の見方が違うだけ」と理解できると、無用な衝突を減らしやすくなります。

また、Disagreeタイプの方も、次のように伝え方を工夫すると、相手に受け取ってもらいやすくなります。

例.

Disagreeタイプ:
「この企画は全体として良い方向に進んでいると思います。その上で、さらに良くするために3つ確認したい点があります。」

このように、最初に一部分の同意や肯定を示してから違いを伝えることで、相手は「否定された」と感じにくくなります。

・寄り添いに活用する

相手の気持ちに寄り添うにあたり、相手が Agree 寄りなのか、Disagree 寄りなのかを理解することも役立ちます。

Agreeタイプへの寄り添い
Agreeタイプの方は、共感や肯定、安心感を大切にする傾向があります。カウンセリングや相談場面では、まず相手の話を丁寧に受け止め、「そう感じるのも自然ですね」「ここまでよく頑張ってこられましたね」といった共感やねぎらいを伝えることが大切です。
一方で、Agreeタイプの方は自分の違和感や不満を抑え込みやすい場合もあります。そのため、十分にラポール(信頼関係)が成立した後で、「本当は少し引っかかっているところがありますか?」「相手に合わせすぎている部分はありますか?」などと確認していくことも役立ちます。

Disagreeタイプへの寄り添い
Disagreeタイプの方は、納得感や論理性、違和感の整理を大切にする傾向があります。ただ共感するだけではなく、「どの点が一番引っかかっていますか?」「何が違うと感じたのでしょうか?」「例外はありそうですか?」と、相手の視点を一緒に整理していくことが有効です。
ただし、Disagreeタイプの方であっても、いきなり反論や分析をされると傷つくことはあります。そのため、まずは気持ちを受け止めた上で、少しずつ視点を整理していくことが大切です。

まとめ

Agree / Disagree は、人の意見に対して、まず「同意点」を見るか、「不同意点」を見るかという思考傾向です。

Agreeタイプは、共感や合意形成、人間関係づくりに強みがあります。一方で、問題点や違和感を見落としたり、自分の意見を抑えたりしやすい面があります。

Disagreeタイプは、問題発見や改善、リスク管理に強みがあります。一方で、相手に否定的な印象を与えたり、対立を生みやすくなったりする面があります。

上記はあくまで一般例であって、Agreeタイプ、Disagreeタイプそれぞれの中にも様々な人がいます。また、仕事ではDisagree寄りでも、親しい人間関係ではAgree寄りになるなど、場面によって変わることもあります。もしあなたが相談を受けることが多いのであれば、相手が「同意を求めているのか」「違和感や問題点を整理したいのか」を見極められるようになると、より相手に合った寄り添い方ができるかもしれません。

この記事の筆者

秋吉 藤吾

秋吉 藤吾

秋吉藤吾カウンセリングオフィス 代表。4つの心理療法・心理学をベースに、一人ひとりの心の声に丁寧に耳を傾けることを大切にしています。