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17.Internal / External(内的基準 / 外的基準)

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17.Internal / External(内的基準 / 外的基準)

内的基準 / 外的基準 は、物事を判断するときに「自分の内側の感覚や価値観」を基準にするか、「他者の意見や外部の評価」を基準にするかという思考傾向です。

それぞれの傾向を持つ方の特徴は次の通りです。

・内的基準タイプ
内的基準タイプは、自分自身の感覚、経験、価値観、納得感をもとに判断する傾向があります。他者からの意見や評価をまったく聞かないわけではありませんが、最終的には「自分がどう感じるか」「自分として納得できるか」を重視します。

心理的な特徴としては、

・自分の感覚や直感を信頼する
・他者の評価よりも、自分の納得感を大切にする
・自分で決めたい、自分のペースで進めたいという気持ちが強い
・周囲に流されにくく、自律性や主体性が高い

といった点があげられ、次のような言葉をよく使う傾向があります。

よく使う言葉:
「自分としては」
「自分の感覚では」
「納得できるかどうか」
「自分で決めたい」
「他の人がどう言うかよりも」
「自分の中ではしっくりこない」
「私はそう思う」

・外的基準タイプ
外的基準タイプは、他者の意見、評価、ルール、データ、専門家の見解など、自分の外側にある情報をもとに判断する傾向があります。自分の感覚だけで決めるよりも、「周りはどう見ているか」「客観的にはどうか」「信頼できる人は何と言っているか」を重視します。

心理的な特徴としては、

・他者からの評価や反応を重視する
・客観的な証拠やデータがあると安心しやすい
・周囲の意見を取り入れながら判断しようとする
・フィードバックを受けて改善することが得意

といった点があげられ、次のような言葉をよく使う傾向があります。

よく使う言葉:
「これで合っていますか?」
「他の人はどう言っていますか?」
「評価はどうでしたか?」
「専門家は何と言っていますか?」
「データではどう出ていますか?」
「周りから見てどうでしょう?」
「上司がOKと言えば」

内的基準 / 外的基準 を活用するポイント

・強みを活かす
内的基準タイプの方は、自分の内側に判断基準があるため、主体的に物事を進めることが得意です。自分の考えや価値観を信じて行動できるので、周囲に流されにくく、独自の判断が必要な場面で力を発揮しやすいです。ただし、自分の感覚だけに頼りすぎると、他者の意見や現実的なデータを見落としてしまうことがあります。そのため、必要に応じて「外から見たらどうか」「客観的にはどうか」を確認することが大切です。

外的基準タイプの方は、他者の意見や評価を取り入れることが得意です。周囲との調和を保ちやすく、フィードバックを受けながら成長していく力があります。チームで動く場面や、一定の基準に沿って成果を出す場面では大きな強みになります。ただし、外部の評価に頼りすぎると、自分の本音や納得感を置き去りにしてしまうことがあります。そのため、「人からどう見えるか」だけでなく、「自分としてはどう感じているか」も確認することが大切です。

このタイプも、どちらが良い・悪いというものではなく、あくまで思考傾向です。自分、相手の思考傾向を理解し、お互いを尊重することが大切です。

・コミュニケーションを改善する
内的基準タイプの方と外的基準タイプの方で話し合うと、次のようなズレが生じることがあります。

例.
外的:「この企画、上司からも高評価を得られたし、うまくいったね!」
内的:「うーん、上司はうわべでしかものを見てないからね。数字が良くても、自分の感覚的には課題山積だった気がする。」
外的:「・・・」

あくまで判断基準の違いで話しているだけですが、外的基準タイプの方は「せっかく周りが評価してくれたのに否定された」と感じるかもしれません。一方で、内的基準タイプの方は「いつも周りの意見に振り回されている」と感じるかもしれません。

もし、外的基準タイプの方がメタプログラムを学んでいると、次のように切り返せるかもしれません。

例.
外的:「この企画、上司からも高評価を得られたし、うまくいったね!」
内的:「うーん、上司はうわべでしかものを見てないからね。数字が良くても、自分の感覚的には課題山積だった気がする。」
外的:(ああ、そうだった。この人は内的基準タイプなんだった。)
「なるほど。数字や評価とは別に、〇さんはどこが課題だと感じてるの?」
内的:「そうだね。たとえばだけど、短期的な数字を追いすぎて、今期はよかったけど、次期に今のよさが持続する気がしないんだ。ごめん、はっきりとした確証はないんだけど。」

このように考えられると、「相手が否定している」のではなく、「判断の基準が違うだけ」と捉えやすくなります。逆に、内的基準タイプの方が外的基準タイプの方と話す場合には、「あなたはどう思うの?」と急に相手の意見(内的)を問うよりも、「周囲の評価やデータではどう出ているの?」「信頼している人は何と言っている?」と、外的な基準を一緒に確認していくと安心感が生まれやすくなります。

・寄り添いに活用する
相手の気持ちに寄り添うには、相手が何を基準に安心し、何をもって納得するのかを理解することが大切です。

内的基準タイプの方は、自分の感覚や価値観を尊重されることで安心しやすい傾向があります。カウンセリングなど気持ちを傾聴する時には、「あなた自身はどう感じていますか?」「ご自身の中では、どの選択が一番しっくりきますか?」と問いかけ、本人の内側にある判断基準を丁寧に扱うことが大切です。このタイプの方に対して、頭ごなしに「一般的にはこうです」「専門家がこう言っています」「こうした方がいいです」などと押し付けると、自分の判断を無視されたように感じることがあります。情報提供をする場合でも、最終的な決定権を本人に委ねることが大切です。

外的基準タイプの方は、信頼できる人の意見や客観的な情報があることで安心しやすい傾向があります。カウンセリングなど気持ちを傾聴する時には、「周りの人からは何と言われていますか?」「客観的な状況としては、どのようなことが起きていますか?」と確認していくと、整理しやすくなります。外的基準タイプの方に対して頭ごなしに「あなたの考えを述べてください」「人の評価なんて気にしなくていいですよ」と言い切ってしまうと、安心感を損なう場合があります。外的な基準をいったん尊重しながら、少しずつ「では、あなた自身はどう感じていますか?」と本人の内側の感覚にも目を向けていくことが大切です。

まとめ

内的 /外的 は、判断や評価の基準を「自分の内側」に置くか、「自分の外側」に置くかという違いです。

内的基準タイプは、自分の感覚や価値観を大切にするため、自律性や主体性を発揮しやすい反面、外部の意見を取り入れにくくなることがあります。

外的基準タイプは、他者の評価や客観的な情報を大切にするため、協調性や改善力を発揮しやすい反面、周囲の評価に振り回されやすくなることがあります。

上記はあくまで一般例です。
ただ、もしあなたが相談を受けることが多いのであれば、相手がどのような基準で納得しやすいのかを理解して関わることで、相談してくる人はより安心して話しやすくなるかもしれません。

この記事の筆者

秋吉 藤吾

秋吉 藤吾

やすらぎカウンセリングオフィス 代表。4つの心理療法・心理学をベースに、一人ひとりの心の声に丁寧に耳を傾けることを大切にしています。