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15.Verbal / Non-Verbal(言語 / 非言語)

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15.Verbal / Non-Verbal(言語 / 非言語)

言語 / 非言語は、コミュニケーションにおいて「言葉」や「文章」などの言語情報を重視するか、「表情」「声のトーン」「雰囲気」「身体感覚」などの非言語情報を重視するかという思考傾向です。
言語 / 非言語 それぞれの傾向を持つ方の特徴は次の通りです。

・言語タイプ
言語タイプは、人の話を理解したり、自分の考えを表現したりする時に、「言葉」「説明」「論理」「定義」などを重視する傾向があります。心理的な特徴としては、

・物事を言葉にして整理しようとする
・話の内容、説明の筋道、言葉の正確さを重視する
・感覚的なニュアンスよりも、「何と言われたか」を手がかりにしやすい
・自分の考えや感情を、できるだけ言語化して伝えようとする
・文章、説明、資料、会話など、言語を使ったコミュニケーションに安心感を覚えやすい

といった点があげられ、次のような言葉をよく使う傾向があります。

よく使う言葉:
「つまり」
「論理的にいうと」
「言葉で説明すると」
「どういう意味ですか?」
「定義すると」
「整理すると」
「理由は何ですか?」
「説明してください」

・非言語タイプ
非言語タイプは、人の話を理解したり、自分の考えを表現したりする時に、「表情」「声のトーン」「身振り」「空気感」「身体感覚」などを重視する傾向があります。心理的な特徴としては、

・言葉よりも、その場の雰囲気や相手の様子から意味を受け取りやすい
・声のトーン、表情、沈黙、間、姿勢などに敏感
・「何と言われたか」よりも、「どんな感じで言われたか」を重視しやすい
・内面では豊かに感じていても、それを言葉にまとめるのに少し時間がかかることがある
・対面や電話など、言葉以外のニュアンスが伝わるコミュニケーションに安心感を覚えやすい

といった点があげられ、次のような言葉をよく使う傾向があります。

よく使う言葉:
「なんとなく」
「しっくりこない」
「雰囲気が」
「感じとしては」
「直感的に」
「重い感じがする」
「声の感じが」
「表情を見ると」

言語 / 非言語 を活用するポイント

・強みを活かす
言語タイプの方は、言葉で整理したり、論理的に説明したりすることが得意です。そのため、複雑な内容を文章化する、考えを順序立てて伝える、話し合いの内容をまとめる、といった場面で力を発揮しやすいと言えます。一方で、言葉に頼りすぎるあまり、相手の表情や声のトーン、場の空気などを見落としてしまうことがあります。また、言語化が苦手な相手に対して「もっと説明して」「ちゃんと言葉にして」と求めすぎると、相手に負担をかけてしまうこともあります。

非言語タイプの方は、相手の表情や雰囲気、声のトーンなどから感情を感じ取ることが得意です。そのため、共感的な関わり、人間関係づくり、相手の違和感や本音を察するような場面で力を発揮しやすいと言えます。一方で、感じ取っていることを言葉にするのが苦手な場合があります。また、「なんとなくそう感じる」という判断が中心になりすぎると、相手にうまく伝わらなかったり、誤解が生じたりすることもあります。

このタイプもどちらが優れているというものではありません。言葉によって整理する力も、非言語から感じ取る力も、どちらもコミュニケーションには大切です。大切なのは、自分がどちらに偏りやすいかを知り、必要に応じてもう一方のチャネルも意識して使うことです。

・コミュニケーションを改善する
言語タイプの方と非言語タイプの方で話をすると、次のようなズレが生じることがあります。

例.
言語:「何が嫌だったのか、ちゃんと言葉で説明してくれないとわからないよ。」
非言語:「うまく言えないけど、さっきの言い方がちょっと冷たく感じたんだよね。」
言語:「冷たいって、具体的にどの言葉が?」
非言語:「言葉というより、声の感じとか表情かな・・・」
言語:「・・・」

この時、言語タイプの方は「具体的に説明してもらわないと分からない」と思っています。一方で、非言語タイプの方は「言葉そのものではなく、雰囲気やトーン、ニュアンスなのだから説明できない」と思っています。

あくまで情報の受け取り方の違いでお互いに話しているだけですが、言語タイプの方は「はっきり言ってくれないと困る」と感じやすく、非言語タイプの方は「話さないと分からないのか」と感じやすくなります。

もし、言語タイプの方がメタプログラムを学んでいると、次のように切り返せるかもしれません。

例.
言語:「何が嫌だったのか、ちゃんと言葉で説明してくれないとわからないよ。」
非言語:「うまく言えないけど、さっきの言い方がちょっと冷たく感じたんだよね。」
言語:(ああ、そうだった。この人は非言語タイプなんだった。)
「そっか。言葉そのものというより、僕の声のトーンや表情が冷たく感じられたんだね。どんな感じに聞こえたか、もう少し教えてくれる?」
非言語:「うーん、なんかね、怒っているように聞こえたというか、距離を置かれた感じがしたよ。」

このように捉えられると、「相手がまた曖昧なことを言っている」とか「相手ははっきり言わないと分からない」と受け取るのではなく、「重視している情報のチャネルが違うだけ」と理解しやすくなります。

・寄り添いに活用する
相手の気持ちに寄り添うには、相手が言葉を重視するタイプなのか、非言語的な感覚を重視するタイプなのかを理解することがとても大切です。

言語タイプは、言葉による整理や説明を望む傾向があります。言語力が富む方も多いため、カウンセリングなど気持ちを傾聴する時には、相手の言葉を丁寧に拾いながら、「つまりこういうことですね」「~は~ということでしょうか」といった形で、主にいいかえを用いながら丁寧に感情を伝え返したり、状況を整理するといいでしょう。

非言語タイプは、雰囲気、感覚、身体反応、声のトーンなどを大切にする傾向があります。カウンセリングなど気持ちを傾聴する時には、言葉の内容だけでなく、表情、沈黙、姿勢、声の変化にも注意を向けることが大切です。また、「今、少し苦しそうな表情に見えました」「その話をすると、胸のあたりが重くなる感じでしょうか」といったように、非言語的な情報を丁寧に言葉にして返すことも有効です。そして無理に言語化を促さない配慮も大切かと思います。

まとめ

上記はあくまで一般例です。 ただ、もしあなたが相談を受けることが多いのであれば、相手が「言葉で表現したいタイプ」なのか、「雰囲気や感覚的に話したいタイプ」なのかを見立てながら関わることで、相手はより安心して話しやすくなるかもしれません。

この記事の筆者

秋吉 藤吾

秋吉 藤吾

やすらぎカウンセリングオフィス 代表。4つの心理療法・心理学をベースに、一人ひとりの心の声に丁寧に耳を傾けることを大切にしています。